在宅と、救急と、

救命センターのICUで高度医療を行いながら、在宅往診で自宅看取りを行う専攻医の内省とつぶやき

どんな時も、救いたい命があって どうしても、救えない命がある ICUのベッドも、家の畳も 僕にとって、大切な空間のように思う。

2018-01-01から1年間の記事一覧

生活の柄/高田渡

医者になって結構な年月が経った今ではだいたいの事が自分1人で出来てそれっぽい事を研修医に伝えそれなりの技術をもって患者(あるいはその家族)のナラティブの中で存在する「良き登場人物」になれるようになった(と、思っている。)☆☆☆☆☆☆よく病棟の看…

「二人主治医制」というかたち 〜第20会日本在宅医学会〜

昨日から日本在宅医学会に参加中。 そこで「二人主治医制」についてのシンポジウムを拝聴した。 治癒モデルと生活モデル 在宅医と専門医の違い 病院と地域の違い などなど… 考えを整理する上でためになる話が多かった。 けれど、 誤解を恐れず言うと、 違和…

オススメPV. No.1「愛に気をつけてね/ドレスコーズ」

PV

学生の頃はまだ毛皮のマリーズとして ミナミホイールに出て、大阪のHEP前でチラシ配ってはった 冴えない顔したドラマーが3分27秒くらいから 思わず走っちゃうあたりが特に好き。 www.youtube.com

死すべき定め

医学部に入学して割とすぐ、祖父は肺がんで亡くなった。 おとんに「肺がんだ」と病名を宣告され、おとんに余命を言い渡され、おとんに「わしは治療はせん」と言い放ち、病院に入院することもなく。 自分で、自分が入る墓を買いに行き、自分で、自分が死んだ…

誰が”それ”を決めるのか

今日のレジデントデイ・症例カンファレンスは 「高齢認知症患者。家族は代理意思決定能力の薄弱な遠方高齢な妹と、同居だが知的障害のある息子しかいない。こんな本人・家庭環境の中で、意思決定は誰が決めるのか?」(それは、医者が決めていいことなのか?…

【MKSAP17】Treat vancomycin-intermesiate MRSA bacteremia.

【Infection Item 4 - 問題 - 】 42歳女性。2日前からの発熱・悪寒、及び左膝下周囲の皮膚の紅斑と疼痛、腫脹を主訴に入院された。彼女は入院5日前に転落外傷をおっており、腫脹している同部位に擦過傷をおっている。 入院同日、エンピリックにバンコマイシ…

Going home , Dying...

Going home , Dying...「家に帰ろう、死ぬために。」http://jamanetwork.com/…/jamainter…/article-abstract/2553284 2016年のJAMA - less is more - で沖縄県立中部病院のレジデントの先生が投稿されていた記事に、大変感動したのを覚えている。そしてこう…

タケちゃん日記

「タケコおばさんはもう、喋れなくなってしまったけど、 家族だからなんとなく、何が言いたいのか分かる。 おばさんが言ってそうな事を、日記に書いておきましょうね。 先生も病室に来た時、良かったら読んでおいてよ。…きっと喜ぶはず。」 ----------------…

【MKSAP17】Treatment a patient with tuberculosis meningitis

【Item 1 - 問題 - 】 33歳の女性が2ヶ月持続する発熱・無気力・体重減少、及び頭痛を主訴にERに受診した。彼女は4年前インドからアメリカに移住しており、父は20年前結核を患い他界。その他の医学的情報に特記事項はなく、内服薬はない。 ・身体所見 BT 38…

なんとなく

はじめてみようと思う